基盤教育センター

履修の仕方、選び方

履修の仕方、選び方

こちらでは、基盤教育センターの担当する『全学共通教育』科目について、簡単にご説明させていただきます。
皆さんはこれから全学共通教育科目を、各学部から指定されたジャンル(科目区分といいます)から、決められた数(履修上限単位数といいます)だけ選ぶことができます。中には履修制限や履修要件といって、 その授業を学べる学生を制限している場合もありますが、原則的には「全ての学部生が公平に」様々なジャンルから授業を選択できるよう配慮されています。以下のことを心に留め、 必ず期間内に申請しましょう!!(申請期間を過ぎると原則的に受け付けられません。要注意!)

どのように履修科目を選んでほしいか

大学で学ぶ目的を達成する第一歩が履修科目の選択です。履修科目を選ぶときに気をつけるべきことは何でしょうか?

シラバスをよく読んで選ぶ

選択科目を履修しようという時にもっとも大事なことは,「シラバス(授業の案内・内容・計画などを示したもの)」を必ずよく読んで履修科目を選ぶということです。そのとき,「授業内容やレベルや授業目的」などをしっかり確認してください。確かめることを怠って履修すると「失敗した」ということになります。実際に,毎年そうした学生諸君が出てきます。「授業テーマ」を見ただけで「勝手に内容を想像」して選ぶと失敗します。後悔しても取り返しがつかないので「シラバスをよく読むこと」を絶対に守ってください。

選ぶときにどのようにすればよいのでしょうか。考えてほしいことは三つあります。

  1. 教養教育として何を学びたいか
  2. どんなことに興味があるのか
  3. 新しい見方や考え方を知ることができそうな科目はどれか

皆さんの興味は専門ないし専門に近いテーマにあるかもしれません。しかし,そのような授業は専門教育でたくさん学びます。ここでは、できるだけ自分が属する学科のテーマとは違っているけれども興味をもっていることやもちそうなことを考えてください。

しないほうが良いこと

逆に選び方としてしない方が良いことは何でしょうか。全学共通教育の授業を履修する際に「してはならないこと」,「しない方がいいこと」を示しましょう。「してはならないこと」「しない方がいいこと」は次の3点です。

  1. やさしそうな授業,簡単に単位が取れそうな授業を選ぶ。
  2. 趣味的に選ぶ。
  3. 自分の専門に関わった授業ばかり選んでしまう。

これは多くの学生が実際にやってしまい,卒業してから「しまったな,失敗したな」と言って後悔していることなのです。 卒業生の声だと言えますので良く理解してください。何故これらは駄目なのでしょうか。

「やさしそうな授業」「簡単に単位が取れそうな授業」を探すということですが,これは「多くの学生諸君が真っ先に考える」ことのようです。しかし,この態度は「ただ楽をして学位記(卒業証書)をもらいたい」というだけの動機であり,勉強に対する意欲も誠実さも意識もない態度と言えます。大学は「勉強する場」だということをしっかり理解しておいてください。それに,そのような態度で履修しても何の見返りもなく,ただ「無駄な時間」を過ごしたというだけで終わります。これは絶対にやってはいけないことです。「安易な人間」「易きに流れる人間」にはならないようにしてください。

また,「趣味的に好きなものだけ」を選ぶというのも駄目となりますが,これについては少しコメントが必要です。たとえば絵が「趣味」だとしましょう。この場合,「美術系の授業だけ無作為に選ぶ」というのが駄目だと言うのであって,もし「絵」が好きならば,その「絵画のテーマ・題材を与えている背景としての文化史」「美術表現に見られる人間本性・感情のありかた」といったことを学びたいという明確な勉学意識があって選択するならいいのです。つまり,「学びへの意識」が大切なのです。ここからさらに発展させられるからです。

さらに,「自分の属する学科等のテーマに近い授業は選択しない」ようにしてください。これは逆に多くの学生が「役に立つ」「得意分野だ」という理由で選択してしまうのですが,結果として「視野の狭さ」だけが残ることになります。それに,自分の学科等に関連するテーマなら学部等専門の授業で触れられるはずです。ですから,異なった領域のものを選択して「視野を拡げておく」という方が何倍も得策である,ということになるのです。専門家の役割の一つに,自らの専門分野の内容を専門外の人たちにもわかるように説明するということがあります。また,行き過ぎた専門性も多くの問題を起こしてきました。俗に言う「専門バカ」です。岐阜大学が目指す「高度な専門的職業人」として卒業するためには,専門でない分野についても視野を広げておく必要があります。そのためにも,できるだけ幅広いテーマを選んでください。

アイコンの詳細説明

  • 内部リンク
  • 独自サイト
  • 外部リンク
  • ファイルリンク