2018 ITC Report

2018 アイディア・トレーニング・キャンプ(ITC)報告

2018.05.23

 イノベーションプログラムの一つ、Idea Training Camp(ITC)が5月16日~18日に柳戸会館1階集会室にて、22名の参加のもと行われた(ほとんど連合農学研究科と工学研究科の博士後期課程の院生)。うち留学生は16名で、発表や議論はほぼすべて英語で行われた。(数年前まではキャンパス外の宿泊施設で泊まり込みで行われていたが、運営が困難になったので3年前から柳戸会館で行われているので、現在はCampというよりは集中ゼミの位置づけである)

 第1日目は、午後1時から始まり、全体討論をまず行った。テーマは、「AI時代における博士の能力とは何か?」として、Kenの司会のもと(書記はGo)、英語でのフリーディスカッションを約45分行った。議論の要点、キーワードをGoがホワイドボードに書き出しつつ、進めた(なお、参加者は各自ニックネームを書いたカードを首から下げて参加し、お互いニックネームで呼び合うようにした)。昨年度までのテーマは、単に「博士の能力とは何か」だったが、昨今社会的にも注目を集めているAI(Artificial Intelligence)技術の進歩が企業活動や仕事選びにも影響すると予想されることから、そのような所謂AI時代において博士の能力はどうあるべきか、を議論することにしたものである。まず、AIとは何か、という議論から始まったが、参加者の中にAIを扱っている院生もいたので比較的容易に認識は進み、例えばAI技術の普及が進めば外国語の翻訳、(異文化)コミュニケーションなども容易になるなどの意見も出た(もしかしたらこのイノベーションプログラムでも開催しているビジネス英語の授業も必要なくなるかもしれない)。ただ、しばらくは英語力、日本語力の必要性はなくならないだろう。他に、博士の能力についてはAI時代とは関わりなく、総合的研究力はもちろんのこと、 Creative Thinking, Dynamic Thinking, Problem Solvers, Adaptable to new environments, Leaderships skills などのキーワードで示された能力の必要性が議論された。AI時代だからこそ、ますます創造的かつ柔軟な思考力が博士には求められるのかもしれない。

 全体討論の様子 (動画 1分)

 全体討論のあと、参加者全員が各研究概略の発表を行った。発表の時に一緒にPowerPoint原稿のハンドアウトを配布してもらった。発表時間は一人当たり5分。今回は参加者が22名と昨年度より8名も増えていたので、昨年より短時間の発表になったが、実質研究テーマの概略発表は約3分間であるものの要領良くまとめている発表が多かった(もう少し短くても良い(3分ぐらい)という意見もあったし、午後4時ごろもう少し休憩時間が欲しかったという意見もあった)。途中、午後3時過ぎから、先輩の留学生院生の李寧氏から昨年度のインターンシップなどの経験と研究内容を20分ぐらいプレゼンしてもらった。このイノベプログラムの参加者の縦の繋がりと経験の継承は重要であり、そのプレゼンには質問も出て、参加者にとって興味深かったようである。それぞれの研究概略の発表を全員が聞いて、翌日どの発表テーマを選び改善していく(リファイン)対象とするかについて、グループで議論していく。1日目は午後6時前に終了。

 2日目は、朝9時から開始して、まず発表内容のリファインの方法を書いた文書を渡し、グループ分けを行った。11名ずつのA,Bの2グループに分けることはすでに通知してあったが、さらにA1, A2, B1, B2の4つのグループに分けて、少人数(5~6名)で議論できるようにした。議論を始めて1~2時間ぐらいで4つの各グループで1つの発表テーマを選んで、リファイン作業に入ってもらった。作業のやり方はすべて各グループに任せてあり、自由に時間を使うことができる。リファイン作業にはパソコン編集作業が必須であり、プロジェクターやホワイトシートを使いながら、各自議論を確認しながら進められた。多くは夕方5時半ごろには終了したが、それ以後も図書館の部屋を予約して使って議論を続けたところもあった。天気が良ければ、屋外で飲食しながらリラックスして議論できる時間をもっても良かったかもしれない。

 グループ作業の様子画像1件)

 3日目も朝9時から開始、9時10分ごろからリファインした内容の発表を始めた。4つのグループ(A1, A2, B1, B2)から各20分の発表、と10分程度の質疑応答で進行した。

 最終発表の動画(短時間、4件:A1A2B1B2

最後に、参加者皆にアンケートを記入してもらい、各賞選考の投票をしてもらった。各賞としては4件の発表の中から、ベストリファイン賞1件、ベストプレゼン賞2件、それと努力賞1件を選んで、発表者に賞状と賞品を渡し、全体で記念写真を撮って、12時前にはITC全体を終了した。

 記念写真画像1件)、受賞(4件:ベストリファイン賞、ベストプレゼン賞努力賞

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